「I'm coming」と「I'm going」の使い分け
第5巻「家族、友人との会話」に付属している情報誌「もっとEnglish」にすごく貴重な情報が掲載されています。

貴重な情報とは、「I'm coming」と「I'm going」の使い分けについてです。
呼ばれた時に「今、行くよ」と答える時に使うフレーズですね。
この場合の「coming」と「going」の感覚って、日本人にはすごく分かりづらいと思います。
そもそも「come」と「go」って、「来る」と「行く」ですから、日本語で考えた場合に図にすると次のようになります。
◆ come(来る)
【自分】←←←←←【他人】
(他人が自分のところにやって来る)
◆ go(行く)
【自分】→→→→→【他人】
(自分が他人のところに行く)
この認識は、あくまでも日本語として考えた場合です。
では、「今、行くよ」を表す英語の「I'm coming」と「I'm going」の場合はどうなるのでしょうか?
情報誌「もっとEnglish」の「ワンポイントアドバイス」のコーナーでは、次のように説明しています。
「たとえばアメリカでは、朝食の用意が出来て母親がキッチンから子供を呼んだとき、子供は”I'm coming.”と答えます。」
つまり、図にするとこうなります。
◆ I'm coming.
【子供】→→→→→【母親】
(子供が母親のところに行く)
ここで、先ほどの日本語で考えた場合に図と比べてみて下さい。
「come」なのに、矢印の向きが逆です。
これが、日本人とアメリカ人、日本語と英語の感覚の違いです。
情報誌「もっとEnglish」の「ワンポイントアドバイス」のコーナーでは、この感覚の違いを次のように説明しています。
「英語の場合、ここでキーポイントになるのは、自分(子供)がいる場所から母親が呼んでいるその方向をまず考えるということです。この場合、母親は自分のそばに居るわけではなく、呼んでいる場所はキッチンです。呼んでいる人の方へ向かって行く場合には”come”を使うので、”I'm coming.”となります。」
この説明をまとめて図にすると、こういうことですね。
◆ I'm coming.
【子供(自分の部屋)】→→→→→【母親(キッチン)】
自分のことを呼んでいる母親がいる場所(キッチン)の方向をまず考える
ちょっと混乱してしまった人もいるかもしれませんが、僕はこう認識しています。
英語の場合、「come」は「意識が向いている場所に近づく」という感覚。
母親から「朝食ができたわよ」と呼ばれた子供は、意識が「母親のいるキッチン」に向かっています。
そして、これから、そのキッチンまで行くのです。
つまり、意識が向いているキッチンという場所に近づいていくのです。だから、「come」を使った「I'm coming.」という言い方になります。
では、「go」はどんな感覚なのか?
僕は次のように認識しています。
英語の場合、「go」は「意識が向いている場所から離れる」という感覚。
もし、母親が子供の部屋までやってきて「ご飯できたわよ」と言った場合は、子供の意識は「母親がやってきた自分の部屋」に向かっています。
その自分の部屋から離れて、キッチンに行くということは、意識が向かっている自分の部屋から離れるということです。
ですから、「go」を使った「I'm going.」という言い方になります。
ちょっと長くなったのでまとめましょう。
英語の場合の「come」と「go」は次のような感覚を持っています。
英語の感覚
◆ come →→→→→● (意識が向いている場所に近づく)◆ go
●→→→→→
(意識が向いている場所から離れる)
ここでの●は「意識が向いている場所」です。
つまり、英語だと意識が向かっている場所が主導権を持っているんですね。
でも、日本語だと自分が主導権を持っています。
日本語の感覚
◆ come(来る) ●←←←←← (何かが自分のいる場所に来る)◆ go(行く)
●→→→→→
(自分がどこかに行く)
ここでの●は「自分」です。
このような「日本人とアメリカ人」「日本語と英語」の感覚の違いがあるから、難しく感じてしまうんですね。
だからこそ、英語を話す時は言葉の意味だけでなく、その国の人々の感覚も理解する必要があるのです。
じゃないと、「I'm coming」と「I'm going」の使い分けで頭が混乱してしまいます。
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